ピノコとマルの出会い

はじめまして、売れ残りソマリ猫の「ピノコ」とぐーたら飼い主の「マル」です。

ちょうど1週間前、オレンジ色の夕焼けごろ、私たちは出会いました。


久しぶりの休日。ふらっと入ったペットショップの奥の小さなケージの中に、飼いたい猫種ランキング常連のノルウェージャンフォレストキャットの女の子と一緒に、ピノコがいました。


ノルウェージャンフォレストキャットと言えば、モフモフした長毛にクリッとした目が特徴ですが、最近は、もっぱらこのような「長毛種」が人気なようで、その場にいたお客さん全員がノルウェージャンフォレストキャットを抱っこしていました。

ノルウェージャンフォレストキャット

出典:http://tetoan.com/cat-picture/norwegian-forest/


え、ソマリも長毛種だろう?


そうなんです、ソマリも長毛種です。本当は。でも、なぜかピノコは、アンビシアンに見間違えるくらいの短毛なのです。私も、後に「ソマリ」で画像検索して出た写真とピノコとのギャップに驚きました。※この時、ソマリという猫種を知りませんでした。


そんなこんなで、明らかに人気のないピノコ。

店員さんも、長毛種人気の影響なのか、ノルウェージャンフォレストキャット推しです。さらに、ピノコはあと少しで生後5か月目に突入。実は、猫は、生後2~3か月までに見たモノを「母」として認識すると言われていて、生後3か月以降の猫ちゃんは懐きにくいようです。(店員さん談)


「短毛」「飼っても生後5か月で懐くかどうかわからない」


ドでかいハンデを負ったピノコ。

また、実は、私はアトピー歴16年(数年前までは重症レベル)で、ここ数年は、実家に帰ると目の痒みとクシャミが止まらずネコアレルギーの疑いがあります。「飼いたいけど、飼えないな」。そんなことを思いながら、ペットショップをあとにしました。


そして、次の日。

どうしてもピノコのことが気になって、仕事終わりに吸い込まれるようにペットショップに入った私。他には目もくれず、奥のケージに向かうと、、なんと昨日までピノコと一緒だったノルウェージャンフォレストキャットが居ないのです!


店員さんに聞くと、「あの後、すぐに家族が見つかったんですよ!」とにっこり。そんなにっこり顔の横で、少し寂しそうにしているピノコ。小さなケージが大きく見えます。


そして店員さんが続けます。「この子、このまま家族が見つからなかったら、明後日には別のお店に移動させられちゃうんですよね。。」


この一言で私の頭の中は、ありもしない妄想でいっぱいに。

「飼い主が見つからなくて別店舗に移動、そこでも飼い主が見つからなかったら・・・保健所、そして・・・」


でも、私はネコアレルギーかもしれないから、そもそも猫を飼うなんて無理だ。


いや、でも、待てよ・・・

ちゃんと調べてないし、もしかすると、ネコアレルギーじゃないかもしれない。


速攻、スマホで「アレルギー検査」でググります。しかし、血液検査は専門機関に委託されるため、早くても、結果が出るまでに一週間かかるそうです。時間が無い!明後日にはピノコは別の店舗に移動される!


無我夢中で探していたら「20分で結果がでるアレルギー検査」を発見しました。これだ!!


しかし、皮肉にも今日は日曜日。休診日の病院ばかりがヒットします。クソッ!


わらにも縋る思いで、日曜検診の病院を探していると、錦糸町にアレルギー検査が出来て19時まで空いている病院を見つけました。時計を見ると、18時。気付いたら電車に飛び乗っていました。


一時間後。落ちこぼれ学生が、一発逆転、東大に合格したかのような気分でした。神様ありがとう。


こうして、次の日、ピノコと私は家族になったのでした。






アレルギー検査の結果。宝物です。

二度目のペットショップにて。初めて抱っこさせてもらった時のピノコ。

ソマリ猫ピノコが日本一になるまでの成長日記~ダメ猫とぐーたら飼い主の365日~

数日後には、ペットショップの別店舗へ移動させられてしまう、売れ残りのソマリ猫「ピノコ(女の子)」と、「ピノコを救いたい!」の一心で貯金をはたいてピノコを家族に迎え入れた、心優しきぐーたら飼い主「マル」が一緒に日本一の人気者猫を目指す成長日記。

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